介護保険ってどうやって使うの?申請からサービス利用までの流れを解説
宮下拓磨
"※本記事の情報は2025年3月時点の制度・サービス内容に基づいています。最新の情報は各公的機関の公式サイトでご確認ください。
介護保険申請方法の基本と必要な準備
「母が最近、同じことを何度も聞くようになって…でも介護保険の申請って何から始めればいいのか分からない」。そんな不安を抱えていませんか?介護保険の申請は初めての方には複雑に感じられ、戸惑うのは当然です。あなたの大切な親御さんのために、申請の基本と準備についてわかりやすく解説します。
介護保険とは何かを理解する
介護保険は、65歳以上の高齢の方や40歳以上で特定疾病がある方を対象に、介護サービスを受けるための公的な制度です。申請して認定を受けることで、介護サービスを利用する際の費用の一部が保険で賄われます。
「介護保険って難しそう」と感じるかもしれませんが、基本は「介護が必要な状態かどうかを認定して、必要なサービスを受ける」ためのものです。これにより、あなたの親御さんが安心して自宅や施設で過ごせるよう支援されます。
詳しくは、以下の関連記事も参考にしてみてください。
申請に必要な書類一覧と準備のポイント
申請にあたっては、以下の書類を準備します。用意が遅れると申請自体が遅れてしまうため、早めの確認がおすすめです。
- 介護保険被保険者証(健康保険証でも代用可)
- 申請書(市区町村の窓口または公式Webサイトで入手可能)
- 本人の身分証明書(マイナンバーカードなど)
- 主治医の診断書や意見書(申請後に主治医が作成)
- 家族の連絡先や介護状況を説明できるメモ
申請書は自治体によって様式が異なる場合があるため、必ずお住まいの市区町村の介護保険担当窓口で最新のものを入手してください。申請書の記入に不安があれば、地域包括支援センターやケアマネジャーに相談すると親切にサポートしてもらえます。
申請窓口の種類と選び方
介護保険の申請は、原則としてお住まいの市区町村の介護保険担当窓口で行います。窓口は主に以下の3種類があります。
- 市区町村役場の介護保険課
- 地域包括支援センター
- 保健福祉センターや高齢者福祉課
地域包括支援センターは、介護や生活の相談窓口としても機能しており、申請の手続きサポートもしてくれます。初めての申請で不安な場合は、地域包括支援センターにまず連絡してみるのがおすすめです。
電話で「介護保険申請の相談をしたい」と伝えれば、申請に必要な情報や手続きの案内をしてもらえます。お住まいの地域包括支援センターは、市区町村の公式ウェブサイトで検索可能です。
申請前に確認すべき本人と家族の状況
申請前に、親御さんの現在の健康状態や生活状況を整理しておくことが大切です。例えば、
- 日常生活でどんな支援が必要か(食事、入浴、移動など)
- どの時間帯に介護が特に必要か
- 認知機能の低下や行動の変化があるか
- 家族の介護負担や支援体制
これらを具体的にメモにしておくことで、申請時や訪問調査の際に正確に伝えやすくなります。また、介護負担の疲労や不安を一人で抱え込まず、家族や専門機関に相談することも忘れないでください。
介護保険申請の具体的な手順と流れ

「申請書を書いてみたけど、次は何をすればいいの?」という疑問は多いものです。申請から認定までの具体的な流れを知ることで、不安が少しでも和らぐかもしれません。
申請書の記入方法と提出の仕方
申請書は本人または家族が記入します。住所や連絡先、介護が必要だと感じる理由などをできるだけ具体的に書きましょう。記入に迷った場合は、地域包括支援センターやケアマネジャーに相談してください。
提出方法は自治体により異なりますが、窓口持参のほか郵送やオンライン申請が可能な場合もあります。郵送の場合は、控えを取るためにコピーを必ず残してください。
申請後、介護認定調査員がご本人の自宅を訪問し、日常生活の状況を確認します。この訪問調査は認定にとても重要なため、リラックスして普段の様子を伝えられるよう準備しておくと良いでしょう。
訪問調査と認定調査の内容とポイント
訪問調査は、専門の調査員がご本人の自宅に伺い、日常生活の動作や認知機能の状態を確認します。調査内容は主に、
- 食事や排泄、着替えなどの身の回りの動作
- 認知機能の状態(物忘れや判断力など)
- 生活環境や支援の有無
などです。調査員は親しみやすい態度で接してくれるので、緊張せずに普段の様子を伝えてみてください。
調査結果は認定審査会に提出され、主治医意見書と合わせて認定区分が決定されます。
主治医意見書の役割と準備方法
申請後、主治医に意見書の作成を依頼します。主治医意見書は、ご本人の疾病や身体・精神の状態を専門的に評価したもので、認定審査の重要な資料となります。
主治医には、訪問調査の結果や日常の変化、家族の介護負担なども伝えておくと、より正確な意見書を書いてもらいやすくなります。
意見書の作成には数日かかることもあるため、早めに主治医に相談しておくと安心です。
認定結果の通知とその確認方法
認定審査の結果は、申請から約30日以内に書面で通知されます。通知には「要支援」「要介護」といった認定区分や、認定の有効期間が記載されています。
通知を受け取ったら、内容をよく確認してください。認定区分が思っていたものと違う場合や不明点があれば、自治体の介護保険担当窓口や地域包括支援センターに相談しましょう。
認定結果の見方や次のステップについては、以下の関連記事も参考になります。
申請時に知っておきたい認定基準と区分の解説

「要介護って何段階あるの?うちの親はどの区分に該当するの?」と疑問に思う方も多いでしょう。ここでは認定区分の基本と判断基準をわかりやすく説明します。
要介護認定の区分と判断基準
介護保険の認定は、要介護状態を「要支援1・2」「要介護1〜5」の7段階に分けています。
- 要支援1・2:日常生活で部分的な支援が必要な状態
- 要介護1〜5:日常生活の介護が段階的に必要な状態。数字が大きくなるほど介護の度合いが重い
判断基準は、訪問調査の結果と主治医意見書をもとに、身体機能や認知機能、日常生活の自立度を総合的に評価して決まります。
たとえば、食事や排泄が自力でできるか、認知機能の低下で日常生活にどの程度影響が出ているかなどがポイントです。
認定の有効期間と更新のタイミング
認定の有効期間は原則として6ヶ月または12ヶ月です。期間終了前に更新の申請を行うことで、継続して介護サービスを利用できます。
更新申請は認定期間満了の約1〜2ヶ月前に行うのが一般的で、更新手続きも初回申請とほぼ同じ流れです。
更新時には、前回の認定からの変化や新たな介護ニーズを正確に伝えることが大切です。
認定結果に不服がある場合の対応方法
認定結果に納得がいかない場合は、「不服申し立て(審査請求)」が可能です。申請から通知後60日以内に、自治体の介護保険担当窓口に申し立てを行います。
不服申し立ては書面で行い、理由や証拠を添付すると審査がスムーズです。審査結果は数週間から数ヶ月かかることもありますが、専門家に相談しながら進めると安心です。
申請後の介護サービス利用開始までの流れと注意点

「認定は受けたけど、どんなサービスをどうやって利用すればいい?」という不安はありませんか?申請後のサービス利用開始までの具体的な流れを見ていきましょう。
ケアプラン作成の重要性と相談先
認定を受けた後は、ケアマネジャー(介護支援専門員)に相談してケアプラン(介護サービス計画)を作成します。ケアプランは、ご本人の状態や希望に合わせて、どのサービスをどのように利用するかを具体的に決めるものです。
地域包括支援センターや介護事業所でケアマネジャーを紹介してもらえます。初めての利用で不安な場合は、じっくり相談しながらプランを作成してもらうことが大切です。
サービス事業者の選び方と契約のポイント
ケアプランができたら、実際にサービスを提供する事業者を選びます。訪問介護やデイサービス、福祉用具レンタルなど多様なサービスがあります。
選ぶ際は、
- 事業者の評判や実績
- サービス内容や対応時間
- 利用料や契約条件
を確認しましょう。契約前に疑問点は遠慮せずに質問し、納得してから手続きを進めることが安心につながります。
利用開始までに準備すべきこと
サービス利用開始までに、ご本人の生活環境の整備や必要な物品の準備を行います。例えば、
- 福祉用具の設置や調整
- サービス利用のスケジュール調整
- 家族や近隣の協力体制の確認
などです。これにより、スムーズにサービスが始められ、介護負担の軽減につながります。
申請後の変更手続きと報告義務
介護サービス利用中に、状況が変わった場合は速やかにケアマネジャーや自治体に報告し、必要に応じてケアプランの見直しや認定の変更申請を行いましょう。
例えば、介護度が変わったり、引っ越しや入院があった場合などです。これにより、適切なサービスが継続して受けられます。
介護保険申請に関するよくあるトラブルと対処法
「申請が遅れてしまった」「認定結果が思わしくない」など、介護保険申請には思わぬトラブルがつきものです。ここではよくあるトラブルとその対策を具体的にご紹介します。
申請が遅れた場合の影響と対策
「忙しくて申請が遅れてしまい、サービス利用が間に合わなかった」という声は少なくありません。申請が遅れると、介護サービスの利用開始が遅れ、その間の介護負担が増大します。
もし申請が遅れそうな場合は、まず地域包括支援センターに連絡し、相談してみてください。場合によっては、緊急対応のサービスや一時的な支援を紹介してもらえることもあります。
また、申請はご本人以外でも家族や代理人が行えます。早めに動くことが、介護疲れや不安の軽減につながります。
認定結果が思わしくない場合の再申請方法
認定結果が思ったより低い区分だった場合、再申請(区分変更申請)を検討できます。再申請は、新たに介護が必要になったときや悪化したときにできます。
再申請も市区町村の介護保険窓口で行い、訪問調査や医師の意見書が再度必要です。再申請のタイミングや方法については、地域包括支援センターに相談すると具体的なアドバイスが得られます。
申請書類の不備や誤記によるトラブル防止策
申請書の記入ミスや書類の不備は、申請の遅延や認定結果に影響を与えることがあります。例えば、名前の誤字や住所の記入漏れ、必要な添付書類の不足などです。
申請前に以下の点をチェックしてみてください。
- 申請書の全項目が記入されているか
- 本人や家族の連絡先が正確か
- 添付書類はすべて揃っているか
- 記入内容に間違いがないか
不安な場合は、申請窓口や地域包括支援センターで書類を見てもらうのも良い方法です。
よくある質問

ここでは介護保険申請に関して、特に多い疑問にお答えします。
介護保険申請は誰でもできるの?
介護保険の申請は本人だけでなく、家族や代理人でも可能です。本人が申請書に記入できない場合でも、家族が代わりに申請できますので安心してください。
申請から認定までどのくらい時間がかかる?
通常、申請から認定結果の通知までは約30日程度かかります。ただし、自治体によっては多少前後することがあります。急ぎの場合は地域包括支援センターに相談してみてください。
認定結果に納得できない場合はどうすればいい?
認定結果に不服がある場合は、不服申し立て(審査請求)が可能です。申請から通知後60日以内に自治体の介護保険担当窓口に申し出ましょう。
申請に必要な書類はどこで入手できる?
申請書はお住まいの市区町村役場の介護保険担当窓口や公式Webサイトで入手できます。地域包括支援センターでも案内してもらえます。
申請後に引っ越した場合の手続きは?
引っ越し先の自治体で介護保険の住所変更手続きを行い、新たに申請が必要になる場合があります。引っ越しが決まったら、早めに両自治体の介護保険担当窓口に相談しましょう。
参考リンク(公的機関・一次情報)
厚生労働省の介護保険制度案内ページ
各自治体の介護保険申請窓口一覧
介護保険認定申請書ダウンロードページ
- お住まいの市区町村公式サイトをご確認ください
介護保険に関する最新の法令・通知情報
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参考リンク(公的機関・一次情報)
- 厚生労働省「介護保険制度の概要」
- 内閣府「高齢社会白書」
- 厚生労働省「介護保険関係通知」
- お住まいの市区町村公式サイト(介護保険申請窓口情報)
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宮下拓磨
ReMENTIA株式会社CEO
ReMENTIA株式会社代表取締役 / 北海道大学情報科学院在籍 2021年に初任者研修を取得し, 有料老人ホームでヘルパーとして認知症介護に従事した経験がある. 認知症になっても変わらずに生活できる社会を目指してReMENTIA株式会社を創業. 2024年に未踏IT人材育成発掘事業に採択され認知症支援のためのAIを開発するなど, 現場に根ざした研究開発を得意としている.