高齢者の熱中症対策|認知症の親を夏の危険から守る方法
宮下拓磨
"※本記事の情報は2025年3月時点の制度・サービス内容に基づいています。最新の情報は各公的機関の公式サイトでご確認ください。
高齢者が熱中症になりやすい理由とリスク

朝、いつものようにお母さまの部屋に行くと、汗をかいてぐったりしている姿を見て驚いた——。そんな経験はありませんか?高齢者の熱中症は、若い頃とは違い突然に進行しやすく、見過ごされがちなことも多いのです。
加齢による体温調節機能の低下
年齢を重ねると、体の体温調節機能が徐々に衰えていきます。具体的には、汗をかく量が減り、血管の拡張・収縮の反応も鈍くなります。これにより、体内の熱を外に逃がす力が弱まり、体温が上がりやすくなるのです。
あなたも「暑そうに見えないのに熱中症になった」と感じたことはありませんか?これは高齢者特有の体温感知の鈍化が関係しています。体が暑さを感じにくいため、自覚症状が遅れて現れることが多いのです。
持病や服薬が熱中症に与える影響
高血圧や糖尿病、心臓病などの持病を抱えている方、または利尿剤や血圧の薬を服用している場合、熱中症のリスクはさらに高まります。これらの薬は体内の水分や塩分のバランスに影響を与え、脱水や体温上昇を招きやすくなるためです。
特に認知症の方は、体調変化をうまく伝えられないこともあり、症状の見逃しにつながることもあります。あなたが感じる「何かおかしい」という違和感は、早めの対応のサインかもしれません。
生活環境と熱中症リスクの関係
エアコンを使わない、窓を閉め切ったままの部屋、または日中も外出している高齢者は、熱中症の危険が高まります。特に認知症のある方は室温調整が難しい場合があり、ご家族の見守りが重要になります。
また、孤独感や不安感から水分補給を怠ることも多く、これが熱中症の引き金となることもあります。あなたが「もっと見てあげたい」と思う気持ちは、ご本人の安全を守る大切な第一歩です。
高齢者の熱中症の初期症状と見分け方

「お父さまが急にぼんやりしている」「いつもより元気がない」——。こうした変化に気づいたとき、熱中症の初期症状かもしれません。認知症の方は自分で症状を伝えられないことも多いため、家族の観察が欠かせません。
熱中症の主な症状とは
高齢者の熱中症初期症状には、以下のようなものがあります。
- めまい、立ちくらみ
- 体のだるさや疲労感
- 頭痛や吐き気
- 意識がぼんやりする、反応が鈍くなる
- 皮膚の乾燥や赤み
これらは風邪の症状に似ているため、見逃しがちですが、特に夏場は熱中症を疑う必要があります。
認知症や物忘れのある方の症状確認ポイント
認知機能の低下がある方は、自覚症状をうまく伝えられません。以下のポイントを確認してみてください。
- いつもより混乱している、落ち着きがない
- 水分を摂る回数が減っている
- 服装が暑すぎる、または薄着すぎる
- 体に触れてみて熱く感じるかどうか
こうした変化を見逃さず、気づいたらすぐに対応することが大切です。
早期発見のための家族や介護者の注意点
早期発見には、普段の様子をよく観察することが重要です。特に暑い日はこまめに声をかけて体調を確認し、水分補給を促すことを心がけてください。
また、日中だけでなく夜間も室温をチェックし、暑さによる体調不良を防ぎましょう。あなたが「大丈夫?」と声をかけることが、ご本人の安心にもつながります。
効果的な高齢者の熱中症対策の基本
「毎年夏が来るたびに心配で眠れない」——。そんな不安を抱えるあなたに、今すぐできる効果的な熱中症対策の基本をお伝えします。
適切な水分補給の方法と注意点
高齢者は喉の渇きを感じにくく、水分補給が不足しがちです。1日に1.2〜1.5リットルの水分を、こまめに少量ずつ摂ることが望ましいとされています。
ただし、一度に大量に飲むのは避けてください。また、利尿作用のあるコーヒーやお茶は水分補給には不向きです。スポーツドリンクや経口補水液を活用すると、塩分と水分のバランスが取れて効果的です。
認知症の方が水分を嫌がる場合は、ゼリー飲料や果物から水分を摂る工夫もおすすめです。
室内環境の整え方と涼しく過ごす工夫
室内の温度は、28度以下を目安に保つとよいでしょう。エアコンが苦手な方には扇風機と併用する方法もあります。
カーテンやブラインドで直射日光を遮り、風通しを良くすることも効果的です。湿度が高いと体感温度が上がるため、除湿機の使用も検討してみてください。
また、夜間も熱がこもらないように窓を少し開けるなど、換気にも気を配りましょう。
外出時の服装と日差し対策
直射日光を避けるため、帽子や日傘を活用しましょう。薄手で通気性の良い長袖の服も、日焼け防止に役立ちます。
外出時間は午前10時〜午後3時を避け、朝夕の涼しい時間帯にするのが理想的です。外出中はこまめに休憩を取り、水分補給を忘れないようにしてください。
栄養バランスと体調管理の重要性
暑さで食欲が落ちることもありますが、栄養不足は熱中症のリスクを高めます。ビタミンやミネラルを含むバランスの良い食事を心がけてください。
特にカリウムやマグネシウムは体温調節に関わるため、果物や野菜、海藻類を積極的に摂るとよいでしょう。
また、体調の変化に気づいたら無理をせず、早めに医療機関に相談することも大切です。
認知症の方を含む高齢者の熱中症予防のポイント
「お母さまが暑さに気づかず、部屋の温度調節ができない」——。認知症のある方の熱中症予防は、ご家族の工夫と見守りが欠かせません。
本人が気づきにくい熱中症の予防策
認知症の方は暑さや喉の渇きを感じにくく、水分補給のタイミングを逃しがちです。そこで、ご家族が定期的に声をかけて「お茶を飲もうね」「涼しいところで休もうね」と促すことが大切です。
また、室温が一定以上になったらエアコンを自動でつけるタイマー設定や、風通しの良い環境作りも役立ちます。
服薬管理と熱中症リスクの関連
認知症の方は複数の薬を服用していることが多く、特に利尿剤や向精神薬は脱水を招きやすい傾向があります。服薬スケジュールを守りつつ、暑い時期は薬の副作用に注意する必要があります。
服薬管理に不安がある場合は、かかりつけ医や薬剤師に相談し、熱中症リスクを減らすためのアドバイスを受けると安心です。服薬の飲み忘れ防止には、服薬管理の工夫と支援機器|認知症の親の飲み忘れを防ぐ方法も参考にしてみてください。
日常の声かけや見守りの工夫
認知症の方は同じ質問を繰り返すことも多く、介護者の疲労感が増すことがあります。そんな時は、24時間音声で見守りをしてくれる「Tomori」のようなAI見守りデバイスの活用も検討してみてはいかがでしょうか。
Tomoriは同じ質問にも穏やかに応答し、服薬リマインドや水分補給の声かけを代行するため、介護者の心理的負担を軽減します。遠距離介護の方もLINEで見守りができるので、離れていても安心です。
詳しくは記事末尾の「Tomoriで始める新しい見守りのかたち」をご覧ください。
高齢者の熱中症発症時の応急処置と医療機関への連絡方法
「急にお父さまが意識もうろうとなった」「顔色が悪く、呼びかけに反応しない」——。そんな時、慌てずに対応できるよう、応急処置と連絡方法を知っておくことはとても重要です。
自宅でできる応急処置の手順
- すぐに涼しい場所へ移動させる
- 衣服をゆるめて体を冷やす(冷たいタオルや氷嚢を脇の下や首に当てる)
- 可能であれば、少量ずつ水分を飲ませる(意識がはっきりしている場合のみ)
- 扇風機やエアコンで風を当て、体温を下げる
これらは熱中症の初期段階で効果的ですが、症状が重い場合はすぐに医療機関に連絡してください。
救急搬送が必要な症状の見極め方
以下の症状が見られたら、すぐに119番通報を検討してください。
- 意識がない、または反応が鈍い
- 激しい頭痛や吐き気、嘔吐が続く
- けいれんや手足のけいれん
- 呼吸困難や胸の痛み
これらは重症の熱中症のサインであり、迅速な医療対応が必要です。
医療機関への連絡時に伝えるべき情報
救急隊や医療機関には、以下の情報を伝えるとスムーズです。
- ご本人の年齢と名前
- 症状の具体的な様子(意識状態、呼吸、体温など)
- 発症した場所と時間
- 持病や服薬状況
- これまでの応急処置内容
あなたの落ち着いた対応が、ご本人の命を守る第一歩となります。
よくある質問
高齢者の熱中症予防におすすめの飲み物は?
水分補給には、水や麦茶、経口補水液が適しています。スポーツドリンクも良いですが、糖分が多いため控えめに。カフェインを含むコーヒーや緑茶は利尿作用があるため、熱中症予防にはあまり向きません。
認知症の方で飲み物を嫌がる場合は、ゼリー飲料や果物で水分を補う工夫も効果的です。
熱中症対策にエアコンは使っても大丈夫?
エアコンは高齢者の熱中症予防に非常に有効です。室温が28度を超える場合は積極的に使用しましょう。ただし、冷えすぎによる体調不良を防ぐため、設定温度は26〜28度程度を目安にしてください。
また、エアコンの風が直接当たらないように工夫すると、体への負担が減ります。
認知症の親御さんが水分を摂らない場合の対策は?
無理に飲ませようとすると拒否反応が強くなることもあります。定期的に声をかけて促すことに加え、飲みやすい味や形状(ゼリー、氷菓子など)を試してみてください。
また、TomoriのようなAI見守りデバイスを活用して、服薬や水分補給の声かけを自動化する方法もあります。
熱中症の兆候を見逃さないためには?
普段と違う様子、例えばぼんやりしている、顔色が悪い、汗のかき方が変、など小さな変化を見逃さないことが大切です。こまめに体温や脈拍をチェックすることも効果的です。
また、家族や介護者が一人で抱え込まず、地域包括支援センターなどに相談しながら見守る体制を作ることもおすすめします。
参考リンク(公的機関・一次情報)
厚生労働省の熱中症予防情報
環境省の高齢者向け熱中症対策ガイドライン
日本認知症ケア学会の関連資料
Tomoriで始める新しい見守りのかたち
「夜中にお母さまが暑さで目を覚まし、冷房の調整や水分補給ができない」——。そんな不安を抱えるあなたに、Tomori(ともりAI)という新しい見守りの方法をご紹介します。
Tomoriの特徴と高齢者熱中症対策への活用法
Tomoriは24時間AI音声見守りデバイスで、認知症の方の同じ質問にも何度でも穏やかに応答し、服薬や水分補給のリマインドを代行します。これにより、ご家族の心理的負担を大きく軽減できます。
SIM内蔵でWi-Fi不要、本人の操作も話しかけるだけと簡単です。暑さを感じにくい認知症の方にも、定期的な声かけで熱中症予防をサポートします。
離れて暮らす家族も安心の遠隔見守り機能
TomoriはLINE連携機能があり、離れて暮らす息子さんや娘さんもスマホで見守り状況を確認できます。急な体調変化も早期に気づくことができ、遠距離介護の不安を和らげる助けになります。
24時間の声かけ代行で熱中症リスクを軽減する仕組み
暑い時間帯に「水を飲みましょう」「涼しい場所で休みましょう」といった声かけを自動で行うため、ご本人が気づきにくい熱中症の初期段階を防ぎます。介護者が常に付き添えない場合でも安心です。
導入の流れとサポート体制について
Tomoriの導入は簡単で、初期費用82,490円(税込)、月額6,490円(税込)で利用できます。30日間の返金保証もあり、最低利用期間の縛りはありません。
設置後も定期的なソフトウェアアップデートや故障時の無料交換など、充実したサポート体制が整っています。詳しい導入方法は公式サイト(https://tomori.care)をご覧ください。
高齢者の熱中症対策は、日々の小さな気づきと行動の積み重ねが何よりも大切です。認知症の親御さんをお持ちのあなたも、一人で抱え込まず、周囲の支援や最新のテクノロジーを活用しながら安心して夏を乗り切ってください。
また、介護負担を軽減しながら見守りたい方には、介護疲れを軽減するための完全ガイドや認知症 見守り カメラの選び方と活用ガイドもおすすめです。ぜひ併せてご覧ください。
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宮下拓磨
ReMENTIA株式会社CEO
ReMENTIA株式会社代表取締役 / 北海道大学情報科学院在籍 2021年に初任者研修を取得し, 有料老人ホームでヘルパーとして認知症介護に従事した経験がある. 認知症になっても変わらずに生活できる社会を目指してReMENTIA株式会社を創業. 2024年に未踏IT人材育成発掘事業に採択され認知症支援のためのAIを開発するなど, 現場に根ざした研究開発を得意としている.