認知症家族を支援する制度まとめ|使える公的サービス一覧
宮下拓磨
※本記事の情報は2025年3月時点の制度・サービス内容に基づいています。最新の情報は各公的機関の公式サイトでご確認ください。
認知症の家族支援制度とは何か

「また同じことを聞いてしまった…」「夜中にお母さんが玄関のドアを開けようとしていた」——認知症のご家族を介護していると、こうした日常の不安や疲労は避けられません。あなたも「自分だけが頑張らなければ」と孤独感や焦りを感じていませんか?認知症の家族支援制度は、そんなあなたの負担を軽くし、安心できる介護環境を作るための公的な仕組みです。
認知症と家族支援の重要性
認知症の方を支える家族の心理的・身体的負担は非常に大きく、疲労やストレスが積み重なることで介護離職や健康悪化につながるケースもあります。厚生労働省『認知症施策推進大綱』(2019年)では、認知症の方と家族が安心して暮らせる社会の実現が重要課題とされています。
あなたが感じる「疲労感」「孤独感」「罪悪感」は決してあなただけのものではありません。制度を活用して、介護の負担を分散し、心身の健康を守ることが大切です。
支援制度の種類と概要
認知症の家族支援制度は主に以下のような種類があります。
- 介護保険制度による訪問介護やデイサービス
- 障害者総合支援法による支援
- 地域包括支援センターの相談窓口
- 医療費助成や福祉サービスの利用
これらはそれぞれ対象や内容が異なり、あなたのご家族の状況に合わせて使い分けることができます。例えば、介護保険は要介護認定を受けた方が対象ですが、認知症の早期段階では障害者総合支援法の利用が有効な場合もあります。
制度利用のメリットと注意点
制度を利用する最大のメリットは「介護負担の軽減」と「専門的な支援の受けやすさ」です。訪問介護やデイサービスを利用することで、あなたの休息時間が確保でき、介護疲れを防ぐことにつながります。
ただし、制度には利用限度額や対象範囲の制限があり、すべてのサービスが無料で受けられるわけではありません。また、地域によってサービス内容や申請手続きに差があるため、自治体の窓口で最新情報を確認することが重要です。
まずはお住まいの市区町村の地域包括支援センターに連絡し、「認知症の家族支援制度について教えてほしい」と伝えてみてください。電話番号は市区町村の福祉課のWebサイトに掲載されています。
認知症家族支援制度の主な種類

「介護保険って聞いたことはあるけど、うちの親の場合はどの制度を使えばいいのかわからない」——そんな悩みを抱えるあなたに、主な支援制度の種類と特徴をわかりやすくお伝えします。
介護保険制度による支援
ある日、週末に実家に帰ると「お父さまが最近物忘れがひどくなった」と近所の方から連絡があり、不安が募ることはありませんか?介護保険制度は、65歳以上で要支援・要介護認定を受けた方が対象で、訪問介護や通所介護(デイサービス)、ショートステイなど多様なサービスを利用できます。
申請はお住まいの市区町村の介護保険窓口で行い、認定調査を経て要介護度が決まります。介護保険を使うことで、専門スタッフの支援を受けながら、あなたの介護負担を軽減できる可能性があります。
障害者総合支援法の活用
認知症の症状が比較的軽度で、まだ要介護認定を受けていない場合は、障害者総合支援法による支援が活用できることがあります。身体障害者手帳の交付や障害福祉サービスの利用が可能で、訪問介護や相談支援などが受けられます。
これは認知機能の低下が障害として認められた場合に利用でき、介護保険とは別の枠組みです。申請は市区町村の障害福祉担当窓口で行います。
地域包括支援センターの役割
「どこに相談すればいいかわからない」と感じたら、まず地域包括支援センターに連絡するのがおすすめです。ここは高齢者やその家族の相談窓口として、介護・福祉・医療・権利擁護など幅広く支援しています。
地域包括支援センターのスタッフがあなたの状況に合った制度やサービスを案内し、申請手続きのサポートもしてくれます。電話番号はお住まいの市区町村の福祉課に問い合わせると教えてもらえます。
医療費助成と福祉サービス
認知症の診断や治療にかかる医療費の助成制度もあります。自治体によっては、医療費の一部負担を軽減する制度を設けている場合があるので、主治医や地域包括支援センターに相談してみてください。
また、福祉用具の貸与や住宅改修費の補助も、介護保険や自治体独自の制度で受けられることがあります。
【制度名 | 対象者 | 主なサービス内容 | 申請窓口 | 費用負担 | 利用のポイント】
- 制度名: 介護保険制度 / 対象者: 65歳以上で要介護認定者 / 主なサービス内容: 訪問介護・デイサービス・ショートステイ / 申請窓口: 市区町村介護保険課 / 費用負担: 原則1割負担 / 利用のポイント: 要介護認定が必要
- 制度名: 障害者総合支援法 / 対象者: 障害者手帳取得者(認知機能低下含む) / 主なサービス内容: 訪問介護・相談支援 / 申請窓口: 市区町村障害福祉担当課 / 費用負担: 所得により負担あり / 利用のポイント: 介護保険と併用不可の場合あり
- 制度名: 地域包括支援センター / 対象者: 高齢者とその家族 / 主なサービス内容: 相談支援・情報提供 / 申請窓口: 地域包括支援センター / 費用負担: 無料 / 利用のポイント: 各種制度の窓口案内を受けられる
- 制度名: 医療費助成 / 対象者: 自治体ごとに異なる / 主なサービス内容: 医療費の一部負担軽減 / 申請窓口: 自治体医療福祉課 / 費用負担: 自治体による / 利用のポイント: 主治医やセンターに相談が必要
介護保険の詳しい仕組みについては、介護 保険 と は わかり やすく解説する完全ガイドも参考にしてみてください。
認知症の家族が制度を利用するための手続きと流れ

「支援制度を使いたいけれど、申請が難しそう」「何から始めればいいのかわからない」——そんな不安を抱えるあなたに、申請の具体的な手順と準備のポイントをお伝えします。
支援制度利用の申請方法
まずはお住まいの市区町村の介護保険窓口か地域包括支援センターに電話で相談してみてください。「親の認知症が進んできたので、介護保険を申請したい」と伝えれば、申請書類や必要な流れを教えてもらえます。
申請は本人または家族が行い、郵送や窓口持参、場合によってはオンライン申請も可能な自治体があります。申請後、認定調査員がご本人の自宅を訪問し、日常生活の状況を確認します。
必要書類と準備するもの
申請時には以下の書類が必要になることが多いです。
- 介護保険申請書(窓口で入手または自治体のWebサイトからダウンロード可能)
- 医療機関の診断書(認知症の診断があれば準備するとスムーズ)
- 本人確認書類(健康保険証、運転免許証など)
- 印鑑
また、日常生活で困っていることや介護が必要な場面を具体的にメモしておくと、認定調査時に伝えやすくなります。
認定調査とサービス計画の作成
認定調査では、身体状況や認知機能、生活環境について質問や観察が行われます。調査結果をもとに介護認定審査会が要介護度を決定します。
要介護認定が下りたら、ケアマネジャー(介護支援専門員)と面談し、ご本人とご家族の希望を踏まえたサービス計画を作成します。この計画に基づき、訪問介護やデイサービスなどの利用が開始されます。
利用開始までのステップ
申請から利用開始までは通常1ヶ月程度かかりますが、緊急の場合は地域包括支援センターに相談し、ショートステイの緊急利用などの対応を検討してもらうことも可能です。
不安な時は一人で抱え込まず、地域包括支援センターやケアマネジャーに遠慮なく相談してみてください。彼らはあなたの味方です。
認知症家族支援制度を活用する際のポイントと注意点
「制度を使ってみたけど、思ったより使い勝手が悪かった」「更新手続きがわからなくて困った」——そんな経験はありませんか?制度を上手に活用するためのポイントと注意点をお伝えします。
制度の併用と限度額の理解
介護保険と障害者総合支援法は原則として併用できません。ご家族の状況に応じてどちらが適しているか、地域包括支援センターやケアマネジャーに相談して判断しましょう。
また、介護保険には利用限度額があり、限度額を超えるサービスは自己負担となります。費用面の不安がある場合は、限度額の範囲内でサービスを組み合わせる工夫が必要です。
介護負担軽減のための工夫
制度利用だけでなく、介護負担を軽減するためには休息時間の確保や心理的サポートも重要です。デイサービスの利用やショートステイで外出時間を作るほか、家族会や相談窓口で悩みを共有することも効果的です。
また、夜間のひとり歩きが心配で眠れない場合は、24時間音声見守りのTomoriのようなテクノロジーを活用する方法もあります。こうした新しい見守りサービスは、介護家族の心理的負担軽減に役立ちます。
制度変更や更新時の対応
介護認定は定期的に更新が必要で、状況に変化があれば再申請も可能です。更新時期が近づいたら市区町村の窓口から通知が来ることが多いですが、自分から確認することも大切です。
また、制度の内容は時々改正されるため、最新情報は地域包括支援センターや自治体の広報、公式Webサイトでチェックしましょう。
地域差や自治体独自の支援について
制度の詳細やサービスの充実度は自治体によって異なります。特に医療費助成や福祉サービスの補助は地域独自のものが多いため、地域包括支援センターや市区町村の福祉課に直接問い合わせるのがおすすめです。
あなたの住む地域の特別な支援を見逃さないためにも、定期的な情報収集を心がけてください。
認知症の家族支援制度以外のサポート方法

「制度だけではカバーしきれない部分がある」「もっと気軽に相談できる場所がほしい」——そんなあなたの声に応える、制度以外のサポート方法をご紹介します。
民間サービスとボランティアの活用
地域には介護施設や訪問介護事業所のほか、民間の認知症サポートサービスやボランティア団体もあります。例えば、認知症カフェや家族会は同じ悩みを持つ方々と交流でき、孤独感の軽減に役立ちます。
介護の手助けや話し相手としてボランティアを利用できる場合もあるので、地域包括支援センターに問い合わせてみてください。
心理的サポートと相談窓口
介護の不安や疲労を一人で抱え込まず、心理的サポートを受けることも大切です。自治体や医療機関には認知症介護の相談窓口があり、専門の相談員やカウンセラーが対応しています。
また、電話相談やオンライン相談も増えているため、気軽に利用してみてはいかがでしょうか。あなたの心の負担を軽くする第一歩になります。
テクノロジーを活用した見守りサービス
夜間のひとり歩きや同じ質問の繰り返しで疲れてしまったとき、24時間対応のAI音声見守りデバイスTomoriの導入も検討してみてください。TomoriはWi-Fi不要で設置が簡単、遠方に住むご家族もLINEで見守りができるため、離れて暮らす息子さんや娘さんにも安心です。
服薬リマインドや日常の声かけを代行し、介護家族の心理的負担を軽減する効果が期待できます。詳しくは認知症介護に役立つIoTデバイスまとめ【2026年版】もご覧ください。
よくある質問

認知症の家族支援制度は誰でも利用できますか?
原則として65歳以上の方が介護保険の対象ですが、障害者総合支援法の利用や自治体独自の制度もあり、症状や年齢によって利用できるサービスは異なります。まずは地域包括支援センターに相談してみてください。
申請から支援開始までどのくらい時間がかかりますか?
介護保険の申請から認定、サービス開始まで通常1ヶ月程度かかります。緊急の場合は地域包括支援センターに相談し、ショートステイの緊急利用などの対応を検討してもらえます。
支援制度でカバーされないサービスはありますか?
介護保険や障害者総合支援法でカバーされないサービスもあります。例えば、家事代行や特別なリハビリ、民間の介護用品などは自己負担となる場合が多いです。
遠方に住む家族も支援制度を利用できますか?
制度の申請はご本人の住所地で行いますが、遠方に住むご家族が代理で申請や相談をすることも可能です。LINEで遠隔見守りができるTomoriのようなサービスも活用すると安心です。
支援制度の利用に費用はかかりますか?
介護保険サービスは原則1割負担(所得に応じて2〜3割の場合あり)ですが、障害者総合支援法は所得に応じて負担が発生します。自治体の医療費助成や福祉サービスは無料または一部負担の場合があります。
参考リンク(公的機関・一次情報)
厚生労働省の認知症支援情報
地域包括支援センターの案内ページ
介護保険制度の公式ガイド
認知症の家族支援に関する自治体情報
- お住まいの市区町村の福祉課・地域包括支援センターのWebサイトをご確認ください
Tomoriで始める新しい見守りのかたち
「夜中のひとり歩きが心配で眠れない」「同じ質問に何度も答えるのがつらい」——そんなあなたの気持ちに寄り添い、介護負担を軽減する新しい見守りのかたちがTomori(ともり)です。
Tomoriの特徴と家族支援への効果
Tomoriは24時間AI音声見守りデバイスで、同じ質問にも穏やかに応答し、服薬リマインドや日常の声かけを代行します。Wi-Fi不要のSIM内蔵型で設置が簡単、ご本人の操作も不要なので高齢の方でも安心して使えます。
遠方に住むご家族はLINEでリアルタイムに見守り状況を確認でき、離れていても安心です。介護家族の心理的負担を減らし、睡眠の質向上や介護疲れの軽減に役立つと好評です。
導入事例と利用者の声
北海道砂川市との協定やNHK北海道での紹介実績もあり、多くの介護家族から「Tomoriを使うことで夜間の不安が減り、気持ちが楽になった」という声が寄せられています。
詳しい導入事例や利用者の声は公式サイトでご覧いただけます。
お問い合わせ方法とサポート体制
Tomoriの導入や利用に関するお問い合わせは、公式サイトの問い合わせフォーム(https://tomori.care)から可能です。無料の30日間返金保証や故障時の無料交換サービスもあり、安心して始められます。
【関連記事】
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参考リンク(公的機関・一次情報)
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AUTHOR
宮下拓磨
ReMENTIA株式会社CEO
ReMENTIA株式会社代表取締役 / 北海道大学情報科学院在籍 2021年に初任者研修を取得し, 有料老人ホームでヘルパーとして認知症介護に従事した経験がある. 認知症になっても変わらずに生活できる社会を目指してReMENTIA株式会社を創業. 2024年に未踏IT人材育成発掘事業に採択され認知症支援のためのAIを開発するなど, 現場に根ざした研究開発を得意としている.